ビジネスマナー

席次のビジネスマナー!これでどこに座れば良いのか迷わない!

席次や席順とはビジネスの上でもプライベートの場でも同様に、目上の人に対する敬意や、来客に対するおもてなしの心の現れであります。
基本的なルールは非常に簡単であるものの、室内の形状や座席の配置は様々ですし、移動時に関しては相手の体調や好みも考えなくてはいけません。
そのために、臨機応変な対応が求められるものとなり、難しいものだと思われているようです。

しかし、席次のマナーは身に付ければ色々な場面で使える一生のスキルです。
毎回お客様をご案内する際などに不安になることもなくなり、自信を持って対応ができるようになるでしょう。
確かに例外が多く存在しますので、この記事では席次についての基本から例外や応用まで分かりやすくまとめました。

席次についての基本的な知識

そもそも席次とは何なのか?聞いたことはある、またはルールは知っているけれど本当の意味は分からないという人も多いのではないでしょうか?
ここでは基本的なマナーも含めて説明させていただきます。

席次の意味

席次の起源はいくつかの説がありますが、こちらでは2つ説明させていただきます。
1つ目は室町時代から始まった床の間が起源だという説です。
床の間はお客様をもてなす一番良い部屋に用意され、その床の間に背を向けて座るのは最も身分の高い人でありその席が「上座」であるという考えです。
もう1つの説では、出入り口から一番遠い席を上座にすることで敵が攻め入ってきた場合に身分の高い人を守ることができるからという説です。

現代では、本来の意味合いよりも一番良い・快適・安全な位置を「上座」とするようになりました。
時代が変わっても相手を敬う気持ちを伝える手段としてその文化が残ったのです。

目上の人の基準と順序

次に、目上の人の基準と順序を説明します。
基本的に役職が上の人のことを目上の人と言いますが、同じ役職の人が複数いる場合は、年齢の上の人が上座となります。
社外の人がいれば社外の人がお客様ですので、必然的に社内の上司よりも上座となります。

役職順は席次を学ぶ上で大前提となりますので、自社内はもちろんのこと、来客の役職順も把握できるようにしておきましょう。
突然の来客が複数であるということは稀かと思いますので、来客の予定があれば事前に先方の役職を予習しておくと良いでしょう。

基本席な席次とは

まずは席次のマナーの基本を説明いたします。
室内や車内など、その場で一番良い席が「上座」その逆の一番良くない席が「下座」です。
そして上座から下座までの席にもきちんと順番が決まっていますので覚えましょう。
上司やお客様に上座に座っていただくというのが基本の流れになります。
しかし、実際には来客が複数の場合は一人一人に席を指定するということは少なく、一番上の位の方に一番の上座をご案内すると同時に他の方は自然と次の上座に着席することが多いです。

また、席次と言っても着席する際の話だけでなく、歩行時・エレベーター内など席に着席しない場合の立ち位置の順番にも当てはまります。
目上の人と同行する場合は、どのような状況にも席次が存在すると思って間違いはありません。
常に相手を敬うように接しましょう。

基本的には室内であれば出入り口から一番遠い席が上座・近い席が下座です。
その理由は出入り口では落ち着いて過ごせないことや、和室の上座には床の間が用意されているように、上座は神聖な場所であると昔から決められているためです。
そのため、相手を上座にご案内することで敬意やおもてなしの心の現れとなるのです。
また、基本的に上座には広いソファーが用意されていたり、お客様が座るべき配慮がされていることが多いです。

車内や新幹線などであれば景色が良く見えて、更に万が一の事故の場合に一番安全な席が上座となります。

入退出時の順番のマナー

会議室や応接室、エレベータなどの入退出にもマナーが存在し、席次と同様に重要です。
基本的には入退出共に目上の人が優先。
社外の人がいる場合は、自社の社長がいたとしても社外の人がお客様の立場となりますので先になります。
ただし例外もあり、部屋が狭かったりして奥の人からの退出が難しい場合は手前の席の人から退出することとなります。

席次には応用と例外が数多く存在する

基本的な席次については説明させていただきましたが、難しい印象は受けなかったのではないかと思います。
問題は席次には室内が特別な配置であった場合や外的要因などにより数多くの例外が存在することです。
例えば、基本形では下座にあたる席の方が見晴らしが良い・上座に直射日光が当たっている・クーラーが直接当たる席が上座だったなど。
臨機応変な対応が求められますが珍しい例は稀ですし、すぐに慣れることができます。今回は具体的な例や例外から学びましょう。

 会社内での席次

一番初めに使用頻度の高い会社内での席次のマナーを説明させていただきます。
社内と言っても、会議室・応接室などで席次は多少変わりますが、あまり難しいことはありません。
特に応接室は通常どの会社も上座と下座を意識した配置になっている場合が多いためです。
早速自社内の室内の席次を覚えることから始めましょう。他社もその応用に過ぎません。

応接室の席次

ここでは一般的な応接室での席次を説明します。

 出入り口から最も遠い席が上座。
二人掛けまたは三人掛けのソファーと一人掛けのソファーが用意されていれば、複数人掛けのソファーの方が上座。
理由は、お客様に広々と座っていただくためです。
お茶を出す順番も席順の上座からとなりますので、間違いのないようにしましょう。

また、自分が訪問先で応接室に通され相手を待つ場合は、下座に座るか下座側に立って待ちます。
自分が来訪者だからと上座に座って待っていてはいけません。相手が来室後に上座を勧められてから上座に移動するのがベストです。

ソファーの種類にも位があるので覚えましょう。
上から上座になります。

  1. 複数人掛けの椅子
  2. 一人用の肘掛け椅子
  3. 背もたれのある椅子
  4. 背もたれのない椅子

広々と快適に座れるものが上座用の椅子になります。

例外)
良い眺めが見える席や、絵画やトロフィーなどの展示物が見える席が上座以外にあれば、その席を上座とします。
また、空調の向きや直射日光が当たっていないかなども配慮が必要です。
相手の立場に立ち、いかに快適に過ごしていただくかを考えましょう。
上座以外を上記の理由で勧める場合は「そちら眩しいといけませんので」などの一言を添えましょう。
下座を勧められたと思われてはいけません。

会議室の席次

一般的な会議室での席次を説明します。

会議室の形状やホワイトボード・液晶画面の位置を考えて席次を決めます。

通常の会議室の場合、応接室と同じく出入り口から一番遠い席が上座となります。
議長のいる会議の場合、議長席が中心となり議長席に近い席が1番目の上座。議長席から一番遠い席が下座になり、なるべく議長席の向かいには誰も着席しません。
会議中に資料やサンプルを配布する場合、必ず上座から配布しましょう。

大人数の会議で長い机に何人も並んで座る場合は真ん中が上座となる場合もあります。
また、自社の上役や他社の上役が離席する場合は会議中であっても立ち上がって挨拶をします。

例外)
ホワイトボードや液晶画面などがある場合は一番見やすい位置を上座にしましょう。

来客スペースの席次

オフィス内にパーテーションで区切るような簡易来客スペースがある場合の席次を説明します。

通常の会議室の席次と異なり、オフィス側を背にする方が下座。
下座に対面する席が上座です。
来客が自社のオフィスに背を向けて座る形を避けるよう配慮するためです。
出入り口の位置は関係ありません。

移動中の席次

目上の人と移動する機会は思っているよりも多いです。
並んで歩く場合は、先を歩かないようにするなどの配慮が必要ですが、先導して道を案内する場合は別となります。

車道を並んで歩く場合は車道側が下座となり、相手の安全を優先します。
席次については、エレベーター・タクシー・社用車・新幹線など移動手段によって変わりますので覚えましょう。

ただし移動中には室内以上に、お客様の好みや体調に配慮する必要がありますので注意が必要です。
細心の注意を払い、相手を気遣うようにしましょう。

エレベーターの席次

一般的なエレベーターの席次です。

エレベーターには目上の方に先の乗っていただくようにしますが、その際には入り口のドアを手で押さえて、入り口ドアが閉まらないように配慮します。
操作をしなくてはと慌てて、先に乗り込んではいけません。
出入り口から一番遠い場所が上座。
操作の必要がある位置が下座です。

一緒に移動していない場合は、目上の人に行き先を確認し、エレベーターの操作をします。
同じ階で降りる場合は目上の人が先です。目上の人が降りるまで「開」ボタンを操作します。
目上の人が安全に乗り降りできるように配慮し、エレベーターの操作を行いましょう。

もしも自分が先に降りなくてはいけない状況の場合は、先にエレベーターから降り、扉を手で押さえておきます。
しかし、社内以外のエレベーターではその他に社外の人が多く乗っている場合もあります。
他の人の迷惑にならないようにするのが大前提です。

タクシーの車内での席次

一般的なタクシーの席次について説明します。

運転手の後ろが上座。
助手席が支払いや行先の指示を行う役割になるので、下座になります。
後部座席に3人座る場合は、2番目の下座が真ん中です。

例外)
タクシーの場合は、上座が一番奥にあたり乗り込みにくい席でもあり、上座を嫌う人もいます。
乗車前に本人に意向を確認すれば、より丁寧な印象になるでしょう。

社用車の車内での席次

移動する複数人のうち誰かが運転する場合の席次です。

助手席が上座。
後部座席が下座となりますが、運転手含めて2〜3名で移動する場合などは後部座席が一人で使えるために、後部座席を上座とする考えもあります。
どちらが良いかお客様に確認しましょう。

新幹線での席次

新幹線などになると席数が多いため非常に難しく感じる席次ですが、基本の形は変わりません。

窓際と通路側では窓際が上座。
3人席と2人席があれば人数の少ない席の方が上座。
3人席では真ん中が下座。
ボックス席では進行方向に背を向ける方が下座。
複数名で何列も使用する場合は、会議室などと同様に出入り口から遠い席が上座。

基本的にはこのような形となりますが、窓際は出入りのし難い席でもあります。
携帯電話の使用頻度や相手の体調も考え「窓際でよろしいですか?」など先に確認するのが良いでしょう。

接待の席次

席次のマナーがビジネス以外でも使える理由は、どのような場合にでも利用できるからです。
レストランなどでも活用できる席次はビジネスはもちろんプライベートでも役に立つので是非覚えましょう。

和室での席次

和室の場合の席次を説明します。

和室では床の間の位置が一番の上座となります。
基本的に床の間は出入り口付近には設けられません。

出入り口に近い席が下座となります。
基本的な席次は上の図のようになりますが、このままですと同じ会社同士で対面してしまうので、お客様が1.3.5に、自社の社員が2.4.5に役職順に座ることが多いです。

そして料亭などで、庭園が見える席があれば、その席が上座となります。
格式の高い料亭などでの接待時は、事前に店舗へ確認することもできますので不安な場合は聞いておきましょう。

レストランでの席次

一般的なテーブルのレストランでの席次を説明します。

出入り口から一番遠い席が上座。
景観の良い席があればそちらが上座になります。
中華料理の円卓の場合も同様です。

まとめ

席次とは形式上のものや古い習慣などだと軽んじて考えている人もいるようです。
実際には相手をおもてなす気持ちと相手を尊重する気持ちの現れですので、時代に関係なく非常に需要なものなのです。
席次のマナーを覚えれば、どのような場所でもスマートに行動できます。
マナーのあるビジネスマンであると印象つけることができ、その後のビジネスに影響を及ぼすに違いありません。
例外や臨機応変な対応が必要な場面も数多くあるので、はじめはスムーズに進まないかもしれませんが、回数をこなせばどんな場面でもすぐに対応ができるようになるでしょう。

相手に敬う気持ちを伝え、自分の好印象を与えることができる重要ツールですので、いち早く身に付けましょう。

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