ビジネスマナー

ビジネスマナーの基本を学ぶためにまず読むべき本10選

ビジネスでは仕事の優劣よりも優先すべきものがあります。
それは、ビジネスマナー。
なぜならば人は第一印象で全てを決めてしまうからです。
ビジネスマナーのいい加減な社会人は、間違いなく第一印象が悪くなります。
結果的にはどんなに素晴らしい内容の話をされても相手に伝わらず、ただ悪い印象だけが残ってしまうのです。
この記事では、ビジネスマナーを学ぶ重要性と、効率的な学習手段である書籍のおすすめについてご説明・ご紹介していきます。

ビジネスマナーを学ぶ理由

勘違いされがちですが、ビジネスマナーとは言葉遣いだけのことではありません。
身だしなみ・立ち振る舞いも含まれますので、あなた自身の印象全てを操作しています。

もちろん入社1年目であろうと、ビジネスマナーは必要です。
ビジネスマナーとは「仕事相手への思いやり」であり「お互いが気持ちよく仕事をするために必要なもの」ですので、それができない状態というのは社外に限らず社内においてもマナー違反。
「若いから」「内勤だから」などと多目に見てもらえると思うのは間違いで、相手に不快な思いをさせています。
厳しい言い方をすれば「できて当たり前」
ビジネスマナーを疎かにすると相手にストレスを与えるだけでなく、多くのビジネスチャンスも失います。

いずれ身につくだろうと楽観的に考えるのはいけません。
学ばなければ身につかないものだからです。
そして、受け身の姿勢では時間が掛かってしまいます。
まず最優先して身につけるべきです。

ビジネスマナー を手早く網羅的に学ぶのは書籍がよい

ビジネスマナーが社会においてとても重要であるとご理解いただけたかと思います。
それでは、どのようにしてビジネスマナー を学ぶべきかご説明します。
手軽に早くビジネスマナーを身につける最良の方法は、本を読むことです。

なぜかと言えば、今は数多くの良質なビジネスマナーの本が販売されています。
その質と種類を見れば、どれだけ多くの社会人がビジネスマナーを身につけたいと思っているかが分かるかと思います。
本での学習を推奨するのには気軽さ・自由さも大きな特徴です。
社会人は習い事に行く時間をなかなか用意できないもの。
本での学習であれば自分の空いた時間・移動時間や待ち時間も利用できるので挫折する可能性がとても低くなります。
金額的にも安価で取り入れられますので、まずは気軽に初めてみましょう。

おすすめの本10選

ビジネスマナーの本は数多く販売されており、どの本を買うべきか悩んでしまいます。
ここでは、ありきたりではない特に個性が光るおすすめのビジネスマナー本を10冊紹介させていただきます。
まず1冊目におすすめな本はもちろんのこと、ビジネスマナーの基本だけではなく仕事や人間関係のコツを学べる内容の本もございますので、是非参考にしてください。

入社1年目ビジネスマナーの教科書 著:金森たかこ

基本の一冊。
題名の通り、入社1年目、特に入社前におすすめの本です。
身だしなみについてもイラスト付きで非常に分かりやすい。

スーツ以外にもマナーを守った実用性のあるネクタイ・シャツ・靴下・ベルト・靴・カバン・その他に入社時には揃えておいた方が良いものが一覧になっています。
入社前に確認しておけば、早々に慌てて適当なものを買わずに済みますし、じっくりと事前準備ができるかと思います。
このような基本は意外と誰に聞くべきなのか分からないことが多いです。

もちろん身だしなみだけでなく、敬語から電話応対や他社訪問まで一通りのビジネスマナーが網羅されていますので、この本が一冊あればまずは安心です。
最低限のマナーを身につけ入社に備えると、第一印象が非常に良いものになります。


 

ビジネスマナーの解剖図鑑 著:北条久美子

笑いを誘うような楽しいイラストで、分かりやすくビジネスマナーを教えてくれます。
イラストの面白さとは裏腹に、かなり実践的な内容となっております。

敬語についても記載がありますが、立ち振る舞いのビジネスマナーがとても分かりやすいのが特徴です。
「名刺交換の仕方」「お客様とのエレベーターの乗り方」「お茶の出し方」「お客様のご案内とお見送り」「会議室に通される時の所作」など、よくあるシチュエーションが見事に網羅されています。
知らなければ誰にも教わることができないような、細かい立ち振る舞いまで学べるので非常に便利。
立ち振る舞いに関しては昔から「見て覚える」ことが多く、社会人経験の長い方でも実は知らなかったということがたくさんあります。
そのため、多くの年代におすすめの一冊です。


 

大人なら知っておきたいモノの言い方サクっとノート 監修:櫻井弘

ビジネスマナーの中でも重要な部分である「話し方」に特化した本です。
社会で使うべき「大人の話し方」をたくさん学ぶことができます。

こちらの本では相手に気を配る言い回しから始まり、相手の気持ちを尊重した上での否定の仕方・恥をかかせずに指摘する方法など初心者でなくとも難しいと感じる言葉遣いを分かりやすく伝えています。
会話やメール中に取り入れる事によって相手への印象が大きく変わる「恐れ入ります」「恐縮ですが」「お手数ですが」などのフレーズを例文や状況が分かりやすく覚えやすいように解説。

聞いたことはあるけれど使いこなせていない便利なフレーズが多く、全ての言葉を身につければ、どんな状況でも対応できるようになるでしょう。
一度読んだとしても滅多に使わない言い回しは忘れてしまったりするものなので、私は何度も辞書のようにこの本を利用しています。


さすが!と言われるビジネスマナー完全版 編集:高橋書店編集部

ビジネスマナーを習得する事により自分の武器を作るという考え方の本です。
基本的なビジネスマナーの他にケース別の対処法も記載されており、一度読んでおけば、いざという時に焦らず対応ができるかと思います。
例えば「お客様との打ち合わせに遅刻してしまいそう」「電話をかけてきた相手が名乗ってくれなかった」など、ありそうなトラブルばかりがピックアップされており、とても実用的。

また、メールに使える文例テンプレートも豊富に揃っているので知識以外にも得るものが多い本であると言えます。
絵が多くフルカラーで構成されているので、ササッと読める所も魅力です。


入社1年目の教科書 著:岩瀬太輔

仕事の3大原則「頼まれたことは、必ずやりきる」「50点で構わないから早く出せ」「つまらない仕事はない」など仕事の取り組み方とテクニックが書かれています。
ビジネスマナーについても、その理由を含めての説明があります。
そのため「とりあえず覚える」のではなく「納得して取り組む」ことが可能。
「教科書」という題名から、読んで学ぶものという印象を受けますが、実際は仕事に対する姿勢と心持ちが重要であることが書かれています。

内容を覚えるのではなく心に叩き込み、仕事への向き合い方を考えさせられる本だと思いました。
入社1年目との題名ですが、ベテラン社員でも実践できていないことも多い内容が目立ちます。
忘れてしまった初心を取り戻せるかと思いますので、中堅以上の社員にもおすすめです。


最新ビジネスマナーと今さら聞けない仕事の超基本 監修:石川和男

ビジネスマナーだけでなく仕事への心構えや人間関係のコツが、イラストを交えて分かりやすくまとまっています。
そのため、会社員だけでなくアルバイトや個人事業主の方など全ての働く人の本です。

この本の特徴は「最新ビジネスマナー」を題名に使用するだけあり、SNSでの連絡の取り方や注意事項の説明があることです。
最近は上司とLINEやチャットをするというのも珍しくありませんが、気楽に使用してしまうツールだけに、ビジネスマナーを忘れがち。
現代に必要な新しいビジネスマナー が学べる本は希少ですので、一読の価値があるはずです。

また、新入社員のマインド転換についての記載がとても興味深いです。新卒の行動と気持ちが理解できないという教育側にもとてもおすすめな一冊。
ビジネスマナーの再確認にも役立つ本だと言えます。

敬語「そのまま使える」ハンドブック:できる人の「この言葉づかい」「この話し方」 編集:鹿島しのぶ

持ち運びに便利はコンパクトサイズのハンドブック。
敬語には「形」があり、その通りに覚えてしまうのが上達への近道だと提唱しています。
中身は英単語のテキストブックのように、探しやすいレイアウトで敬語が並んでいるので、すぐに目的の言葉を見つけることができます。
持ち運びサイズなので鞄に入れてもかさばらず、いつでも読み返せます。
いざという時に自分を助けてくれる言葉があることでしょう。

少し間違えた敬語を使ってしまっても、すぐにハンドブックで確認と復讐をして次に繋げれば、その言葉はもう自分のものになります。
一度に全部覚えようと思わず、予習と実戦と復習を繰り返しましょう。


仕事が速い人はどんなメールを書いているのか 著:平野友朗

こちらはビジネスマナーの中でもビジネスメールに特化した本となります。
基本的なビジネスメールの書き方はもちろんのこと、相手を配慮しつつも主導権を握り、メールでの連絡を自分主体で円滑に進める方法が書かれています。
ビジネスメールの本は数多くありますが、効率的に業務を進めるためのメールのコツまで書かれており、今までになかった内容であると言えます。

大半の業務ではメールの確認や返信には多大な労力と時間が割かれるものです。
いかに効率よく進めるか「返答には選択肢を示して誘導する」「効果的なタイミングで返信する」「相手に読みやすいメールを送ることで優先して処理してもらう」など、すぐに使いたくなる実践型テキストだと感じました。

更に、上記のようにして主導権を握りつつも相手の気持ちに共感し好印象を与えるというテクニックまで学ぶことができます。
ビジネスマナーだけでなく、業務の効率化や時間配分が習得可能なので、今後のキャリアにプラスになるに違いありません。


Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である 著:クリスティーン・ポラス

ビジネスマナーがない人間がいると会社にどれだけの損害が発生しているのか、また周囲の人間にどのような悪い影響を及ぼすのかを統計をもとに数値化しています。

ビジネスマナーのない人間についての話を読めば誰しも「そういう人間がいれば、気持ちよく働けない」と共感の気持ちが生まれると思いますが、実際にどれだけ悪影響なのかが数値として現れているので非常に新鮮であり珍しいです。
もちろん、その逆のビジネスマナーが会社にもたらす良い数値も計算されております。
会社にとってビジネスマナーが経営を大きく左右するものであることが分かるかと思います。
リーダーの立場にある人にも是非読んでいただきたい一冊です。

また、自分のビジネスマナーをチェックする収録がありすので、職場での自分の態度を客観的に評価することが可能。
周囲からの評価を知ることで、自分の良い部分と悪い部分を把握し改善することができます。


100%好かれる1%の習慣 著:松澤萬紀

著者はANAで12年間客室乗務員として勤務した接客のプロ。
相手に好印象を与えるには1%の習慣、その1%は誰でも簡単にできることなのに、多くの人間がそれに気づいていないと提唱。
たった1%、少しの努力と気遣いで、自分の印象は変わります。

読んでみると非常に分かりやすく、相手への気遣いの伝え方のコツを解説しています。
その通りにすれば自分の印象は大きく変わる確信が持てるはずです。
読む前は、特に接客業に向けた内容かと思いましたが「相手に好印象を与える」ということはビジネスマナーの本質ですので、様々な状況で参考にすることが可能です。

また、著者の実体験をもとに書かれた本なのでとても読みやすく、実践的。
自分の言葉や立ち振る舞いが持つ相手への印象と影響は、想像以上に大きいと痛感できます。


ビジネスマナー本は複数冊併用することで多くの知識が身につきます

今回は特徴のあるビジネスマナー本を紹介させていただきました。

まずは今の自分に取り急ぎ必要な知識を得るべきですが、ビジネスマナーは日々時代とともに変化していますし、自分自身の立場や心持ちも変わっていきます。
一冊読めば完璧というものではなく、どんどん新しい知識を身につけ続けるのが正しい選択です。
あなたの印象は自分自身で作るものです。ビジネスマナー=一生のスキルということを忘れずに、日々学びと実践を繰り返しましょう。

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